歯周病の治療と歯医者の選び方について述べたデンタルインフォメーションサイト

歯周病の本質と歯医者選び

歯周病は不治の病なのか

口腔内は粘膜で構成されている体内部位である上、脳に近い場所にあります。
そのため、手や足など皮膚でおおわれている部位のように強力な薬品を用いることや、過度なダメージが生じるような外科手術を行う事はできません。

一方で、歯周病の原因となり悪性の常在菌である口内細菌の多くは、非常にしぶといものです。
虫歯の原因菌として有名なミュータンス菌の場合、口腔内に巣食う全ての菌を殺すためには、75度以上のお湯によって30分以上加熱殺菌を行わなければなりませんが、口腔内で行うことは現実的でないでしょう。

そのため、重度の歯周病は長らく不治の病とされてきました。
ですが、保険適用外治療の中には一時的にではありますが、口腔内のミュータンス菌をも殺菌できるものが開発されています。
歯周病を完治できる可能性が、0ではなくなりつつあるのです。

歯周病治療を受ける歯医者を選ぶには

歯周病に罹患した際に歯医者を選ぶ基準は、歯周病の進行段階で異なります。
腫れや歯茎の赤みが増すなどの初期症状の段階であれば、早期に歯周病対策を始めることが重要です。
自宅や通勤経路及び通学経路から無理なく通えそうで、極端に評判が悪かったり廃れていたりしない、最寄りの歯医者を選ぶのがベターでしょう。

歯周病の自覚症状が明確化する程、歯周病が進行している場合、歯周病治療を得意とする、歯医者が望ましいです。
ですが、日本歯周病学会による認定医や専門医は人数が少なく、必ずしも生活圏内に認定医や専門医がいるとは限りません。

一方で、進行した歯周病をセルフケアだけで治すことは、不可能に等しいでしょう。
日本歯周病学会の認定医や専門医がいる歯医者がなければ、予防歯科治療に注力している歯医者をお勧めします。