なぜ歯周病治療に際し歯医者が必要なのか

歯周病についての基礎知識
歯周病は、口腔内の細菌感染によって生じる感染症の一種です。
歯茎や歯槽骨などの歯を支える部分で炎症を引き起こすため、歯茎や歯槽骨が損傷してしまいます。
ですが、軽症のうちは若干の腫れや炎症部位が赤くなるなどの症状こそあるものの、痛みを伴いません。
そのため自覚しにくいうえ、痛みを感じる頃には重症化していることが多いのです。
自覚症状が軽い軽症の段階であれば、市販薬や歯のセルフケアなどで、歯周病を抑制できる見込みはあります。
一方で自覚症状として痛みが表出した以降は、歯医者での治療を受けない限り歯周病は悪化の一途を辿るでしょう。
つまり歯周病の早期発見は、歯周病を軽症のうちに治療するための絶対条件なのです。
歯周病の原因と歯周病予防
歯周病は細菌感染の一種であることから、原因は細菌にあります。
口腔内に定着した常在菌である口内細菌のうち悪性のものが、歯垢や歯石などの細菌のコロニーを形成した結果、口腔内の免疫が処理しきれず感染症に至るのです。
歯周病は、外部からの悪性細菌の侵入ではなく、悪性の常在菌の繁殖による感染症です。
歯周病を予防するには、歯垢や歯石によって細菌のコロニーが形成されることを、防止しなければなりません。
適切なブラッシングを筆頭とした歯のセルフケアが効果的である他、健康を保つことにより自己免疫能力を維持することが、歯周病予防に効果を発揮します。
幼少期における口腔内の常在細菌に、悪性の細菌はほとんど存在していません。
保護者を介して口腔に侵入するため、歯周病はもちろん虫歯の原因菌も、保護者次第で侵入すること自体を防止できる可能性があります。